● 「Memory Initialization Start」のメッセージでPOST停止した場合の対処について
「Memory Initialization Start」のメッセージで POST 停止した場合、システムメンテナンススイッチの
SW6 によりシステム設定をデフォルト値に戻すことで復旧することができます。
詳細な手順は、メンテナンスガイド「1 章(7.3.3 システム設定をデフォルト値に戻す)」の項を
ご参照ください。
● シリアルコンソールにPOSTデバッグ情報が出力される件について
システム ROM v2.32 (03/09/2020)において、POST 実行時、まれに POST デバッグ情報がシリアルポートに出力
され、POST 実行時間がおおよそ 2 分長くなることがあります。
システム ROM v2.34 (04/09/2020)では、この問題が修正されています。
● Server Configuration Lock(SCL)についての注意事項
(1) システム運用中は SCL 機能を無効にし、使用しないでください。
(2) SCL 機能有効時に設定するパスワードは大切に保管してください。SCL のパスワードを紛失した状態で、SCL
機能によりロック(OS ブート前に停止)されると、ロック解除できず、二度とブートできなくなります。
ブート可能状態への復旧/回復は有償にて承ることになります。
なお、SCL のパスワードを紛失した場合、SCL のパスワードをクリアする方法はありません。
(3) 保守を依頼する際は、SCL 機能を無効化していただく必要があります。
SCL 機能を無効にできない場合、保守は有償にて承ることになります。
(4) RBSU の「Halt on Server Configuration Lock failure detection.」機能は有効化しないでください。もし有
効に設定した場合、SCL 機能が回復不能条件の該当を検出し、ロック(OS ブート前に停止)されてしまうと、
システムユーティリティも起動できず、二度とサーバー構成ロックを無効にすることができません。
ブート可能状態への復旧/回復は有償にて承ることになります。
SCL 機能の回復不能条件
- RBSU の設定変更によりロックされた場合
- ファームウェア更新によりロックされ、元のファームウェア バージョンに戻すことができない場合
- DIMM、または PCI オプションカードの故障によりロックされた場合
● RESTfulインターフェースツールによるRBSU設定のバックアップ(保存)とリストア(復元)の注意事項
iLO5 ファームウェアバージョン 2.40以上の場合、RESTful インターフェースツールを使用したRBSU設定の保存
と復元は使用できません。
RBSU設定の保存と復元は、システムユーティリティのBackup and Restore Settingsメニューから行ってください
(メンテナンスガイド(共通編)の「システムユーティリティのRBSU 設定の保存と復元」を参照)。
● フォールトトレラントメモリ機能(ADDDC)の仕様変更について
本製品の搭載ファームウェアの更新に伴い、フォールトトレラントメモリ機能(ADDDC)の仕様に変更が
あります。下記、変更点を記載します。
- システムROMのバージョンがv2.00 (02/02/2019)以降、CPUあたりDIMM 8枚、もしくはDIMM 12枚以外の構成で
あっても、フォールトトレラントメモリ機能(ADDDC)が使用できる構成であれば、本機は自動的に設定が
変更し、同機能の使用を始めます。
- システムROMのバージョンがv2.10 (05/21/2019)以降、各チャネルあたりのRANK数の合計が2以上になるよう
に メ モ リ を 搭 載 し な く て も 、 フ ォ ー ル ト ト レ ラ ン ト メ モ リ 機 能 ( A D D D C ) は 利 用 で き ま す 。
- システムROMのバージョンがv2.10 (05/21/2019)以降、フォールトトレラントメモリ機能(ADDDC)が使用可能
なDIMMとして、N8102-709が加わります。
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